Room course 2023 テーマ:環境|第二回「多元的な世界とは」
Room course 2023 テーマ:環境|第二回「多元的な世界とは」
Room course 2023 テーマ:環境|第二回「多元的な世界とは」
フィールド:ペルー
背景:天然資源開発と紛争
1990 ~ 新自由主義への急激な転換
市場中心、1次産品輸出、民営化
2000 ~ ポスト新自由主義への転換
ペルー、ボリビア、エクアドルで左派
ボリビア、エクアドル:先住民運動→他民族国家、ペルー:資源開発型の新自由主義制作継続
環境や資源をめぐるアンデス・アマゾニア先住民と国家の衝突
鉱山開発、石油・天然ガス開発に対する先住民組織等による抗議運動
当時の大統領が、先住民のことを「農場の番犬」(資源がある大地にもかかわらず、それを使わず抗議している)
国家と先住民との武力衝突(バグア事件)
ヤナコチャ鉱山
山をまるごとふっとばして露天掘り、放置→鉱毒被害
アマゾン運河プロジェクト
流れ
水上交通インフラ開発構想
「南米共同体」構想:南米を1つの国に仕様という考え
総計2600キロを超える運河開発
地域統合促進
官民連携
中国の南米大陸進出→中国資本(SYNOHIDRO)と20年間のコンセッション
強力なものによる「単一世界」の制作プロジェクト
理由
雨期⇔乾季:推移変化、堆積、蛇行
これらの自然の変化は、運河を航行する大型船にとってリスク=河床
浚渫(しゅんせつ)計画
一般に、河川や港湾の土砂をさらうことで推進を確保すること
リスクとなる「マル・パソ(悪い道)」と「キルーマ(流木)」の除去
乾季の推進の淡い時期にも1.8mの喫水を確保
通年365日の安全な交通の確保
アマゾン運河プロジェクトは、悪い道と流木を解決すべき問題として対象化 + 解決策・管理の技術の提示
「開発」=知識・権力・主体が複雑に構築する言説編成装置
「問題化」=概念、機関、精度、専門知識・技術、管理システムなど、様々な要素の関係性によって、解決すべき問題となる対象を構築
第3世界の貧困女性
「それだけではない」、なら?
マリソル・デ・カデナの提案
「それだけではない」とフィールドの現場で仮想し、多元世界に思考と問いを開くこと。別の、でも部分的につながった物語(historia)を語ること。
川は自然であり、人間の経済活動の背景である。でも「それだけではない」なら?
アマゾニア先住民シビボ=コニボ
ペルー領アマゾニア先住民 パノ系 シピボ=コニボ語
人口3万人あまり
独特な幾何学模様
都市化→生活の「メスティーソ」化⇔言語文化の復興運動
アグリビジネスの拡大⇔環境保護運動
アマゾン運河プロジェクトの影響下に
アコロン
河の神的な存在
フィールドノート
アコロンは、湖の所有者、母だ。人間が悪いことをすれば、魚を仕舞い込んで隠してしまう。
アコロンは平穏を好む霊で、淵に穏やかに暮らしている。そこに土砂が振ってくれば、穏やかな暮らしが阻害される。それを嫌がるのだ。毒も同じことだ。
浚渫によって、有害金属が河に出てくる
河にある淵はアコロン棲んでいて、それはかれらの留まっている場なのだ
次第に自分の知っている河でも、それだけじゃない河、感
異なる世界の(部分的)接合と緊張
多自然的な河床=異なる世界をめぐる交渉
国家にとって「リスク」とはシピボにとってのアコロンの棲家でもありえる。
「マル・パソ」「キルーマ」という同じ言葉(概念)について、異なる世界に身を置く視点の間に「取り違え」が起こる
多くの運動体からなる1つの運動体?
工藝の森プロジェクト
『工藝の森』は、モノづくりの起点が自然にあることに着目し、『行為循環型のものづくり』を通して、人と自然の健やかな関係性が再構築されることを目指す、私たちのビジョンです。
多元世界の運動は、それぞれのローカルな宇宙観に基づく、領土の回復・再創造=互いに知らず、取り違えなたら進むんだろう
それだけでないに対する回答を文化人類学は用意してきた
文化
宗教
考え方、価値観
心を穏やかに保つための機能
~だ、~であるの答え方でない、余白を残した、次が始まる考え方
問題化は、~であるというもの
特定の状況で身を置いているときに、ふわふわっと
どこかに落とし込んで終わらせずに、それだけではないと思い続ける
インフラが悪だけではない
開発が嫌ではない、私達のウェルビーイング、しあわせのための開発をしてほしい
綺麗な水が飲めるポンプが欲しい、ぬかるみのない道路が欲しい、これらは矛盾しないはずという人
千と千尋の神隠し
自然にまつわる神、汚れた水の話
完全な断絶を前提にするべきではなくねぇか
1対1対応できなけど、アコロンに似ているみたいなもので接近
千と千尋が好きなペルーのアーティストさんがいた
河床の鉱毒は鉱山開発によるものか?
500年前に始まった鉱山開発がものが河床にたまっている、と、現地の人は言う
栄養は河の中にある
現地の人において、土壌に対する関心は高い
浚渫の土は、他の用途に使われるので良くなさそうですね
日本は神社で守ってるので、意識しないところで守ってる